FXはスーパーで言うところの玉ねぎが3個で1パックのように、ある程度の数量がまとめて1セットで取引します。その為、最小の取引数量でもある程度は資金が必要です。
ただし、レバレッジがあるので実際に買う金額よりも口座に入っている証拠金は少なくても問題ありません。
ちなみに日本では25倍までレバレッジをかけることができますので、例えば1ドル100円で1万通貨を買う場合、5万円程度の証拠金で買う事はできますが、それだけでは不十分で自身がロスカットをするレートも考える必要があります。
金融業界では1回の取引のリスクは2%に抑えた方が良いとされている為、例えば5万円の証拠金で1ドル100円で買う場合、さらにロスカットを99円で注文を入れる場合には、まずはリスクの計算をします。
5万円に対して2%のリスクは「5万円×0.02=1,000円」です。
次に買うレートからロスカットのレートまでは「100円-99円=1円」1円は100銭ですので、許容できる取引数量は「1,000÷100÷100=0.1」となります。
1.0ロットは1万通貨ですので5万円でリスクを2%、ロスカットの幅が100銭の場合には1,000通貨の取引数量になるという事です。
FXの取引数量の上限
FXでは証拠金に対して取引数量の上限は決まりますが、あまりにもレバレッジを上げ過ぎて取引できるぎりぎりの数量を入れてしまうと少しの値動きでもすぐに強制決済をされてしまいます。また、ギャンブル的な取引になりますので、やはり証拠金に加えて許容するリスクを決める事、その上でロスカットの幅で上限を決定した方が良いでしょう。
まずは用意できる証拠金が100万円の場合、そしてリスクを2%にした場合、1回の取引の最大損失は「1,000,000×0.02=20,000」で2万円が許容リスクになります。
それに対してロスカットが50銭なら「20,000÷50÷100=4」となり取引数量の上限は4万通貨になります。
この計算方法は米ドル円やユーロ円などのクロス円は同じなのですが、通貨ペアによっては少し異なります。
と言うのもクロス円以外の通貨ペアはレートの表記が異なる為、まずはロスカットの値幅を日本円に直す必要があります。
例えばユーロドルで1.29000で買い、ロスカットを1.28000に入れる場合は値幅は0.01000になるので、ここにドル円の現在レートを掛けます。
ドル円が100円の場合は「0.0100×100=1」となり値幅は1円です。
あとはクロス円と同様に「リスク金額÷ロスカットの値幅÷100」で上限を計算することができます。